質量分析計の中核部品である四重極質量フィルターは、精密な電界制御によってイオン選別を実現します。四重極は通常、4本の平行な金属棒で構成され、2対の電極から直流電圧(DC、U)と高周波電圧(RF、V·cos(ωt))を印加します。DC電圧とRF電圧を調整することで、特定の質量電荷比(m/z)を持つイオンのみを通過させ、それ以外のイオンは除去することができます。
図2:四重極質量分析装置の構造と印加電圧の模式図。
補足説明:「U」は四重極電極の最大DC電圧、「V」は電極の最大RF AC電圧です。
一般的な四重極質量分析装置は、双曲型四重極と円筒型四重極に分けられ、それぞれ次のように詳細に説明されます。
双曲型四重極電極:
• 4組の高精度双曲型電極が理想的な電界空間を形成
• 45度の漸近線対称設計により電界均一性を確保
• 180°反転RF信号ローディングにより高解像度のイオン選択を実現
• 航空宇宙グレードの材料加工技術、ミクロンレベルまでの公差制御
円筒型四重極電極:
• 革新的な円筒型電極設計により加工コストを削減
• 特許取得済みのサイズ比(r/r0=1.12~1.13)により、現場精度を維持
• 高精度センターレスグラインダー加工、真直度誤差<5μm
• 長さ100~300mm(オプション)、カスタマイズサービスも提供
ご注意ください:当社 は主に円筒形四重極ロッドのカスタマイズ サービスを提供しています。
材質選定:
• LC-MS:特殊セラミック/石英材、熱膨張係数 <0.5×10⁻⁶/℃
• GC-MS:316ステンレス鋼/モリブデン合金、耐腐食性向上
• 表面コーティング技術により長寿命化を実現。
当社の四重極製品は質量分析計の中核部品として、環境試験、医薬品分析、食品安全などの分野で幅広く使用されています。
当社には、専門的なカスタマイズ研究開発チームがあります。四重極コンポーネントに関するお問い合わせや図面がございましたら、お気軽にお問い合わせください