セラミックボールベアリングは、産業分野で使われています。
その他の用途としては窒化ケイ素セラミックボールベアリングが挙げられます。このベアリングは、高い限界速度、優れた精度保持力、低い始動トルク、高い剛性、優れたドライランニング性能、長寿命といった利点を備えています。
高速、高温、腐食、放射線環境下でも高精度を維持し、長期間の動作を維持するのに非常に適しています。
セラミックボールベアリングは、主にCNC工作機械や高速精密機械に使用され、高速電動スピンドルベアリング、工作機械スピンドルベアリング、歯科用ドリルベアリング、計装用ベアリング、コンピューターハードディスクベアリングなどが挙げられます。
さらに、窒化ケイ素セラミックスの硬度は軸受鋼の1倍、弾性率は約1/3高くなっています。同一荷重下における窒化ケイ素セラミックスの弾性変形量は小さく、回転精度も良好です。
ハイブリッドセラミック軸受は、高速工作機械の主軸への適用に成功し、実用化段階に入りました。例えば、牧野精機株式会社などが製造するHPM超精密旋盤の主軸回転数は最大16,000 r/minです。
米国MIKRO社が製造するHSM700高速マシニングセンターの主軸回転数は42,000 r/minに達し、切削速度は5~10倍向上しています。さらに、ハイブリッドセラミック軸受は、電動スピンドルや渦電流分子ポンプなどの高速機器にも使用されています。